暮らしとお金のカフェ
ライフスタイル

通電火災を防ぐブレーカーの操作

暮らしとお金のカフェ 編集部

地震後の停電復旧時に発生する通電火災は、地震火災の半数以上を占めます。避難前のブレーカー操作で、家を守る方法を知っておきましょう。

この記事でわかること

地震後の停電復旧時に発生する通電火災は、地震火災の半数以上を占めます。避難前のブレーカー操作で、家を守る方法を知っておきましょう。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。

「地震の時の火災は、揺れ中に起きる」と思っている方が多いですが、実は大規模地震での火災の中で最も多いのは**停電が復旧したときに起きる「通電火災」**です。この記事を読むだけで、あなたの家を火災から守る具体的な知識が身につきます。

通電火災とは:なぜ復旧時に火事が起きるのか

通電火災とは、地震による停電が復旧した瞬間に電気が流れることで起きる火災です。

発生のメカニズム:

  1. 地震が起きる
  2. 揺れで電気ストーブが倒れたり、家電のコードが傷つく
  3. 停電になる(揺れ中は電気が来ない)
  4. 揺れが収まり、多くの住民が避難
  5. 数時間〜数日後に停電が復旧する
  6. 倒れたまま・傷ついたままのコードや家電に通電→発火

なぜこれほど被害が多いのか:

  • 揺れている最中は多くの人が避難に集中し、家電を気にしない
  • 停電中は問題が起きていないので、誰も気づかない
  • 復旧から発火までのタイムラグがあるため、原因と結果の連結に気づきにくい

通電火災の統計(阪神・淡路大震災・東日本大震災など): 地震後の火災のうち、通電に起因する「電気火災」が50〜60%以上を占めるとされています。多くの地震火災は「揺れ中の火の不始末」ではなく、「復旧時の通電」が原因です。

避難前に必ずブレーカーを切る

最も重要な対策は、避難する前に必ずブレーカー(遮断器)を切ることです。これだけで通電火災の大半を防げます。

分電盤(ブレーカー)の場所を確認する

まず、分電盤(ブレーカーボックス)がどこにあるか確認してください。

  • 多くの家庭では玄関・廊下・洗面所・キッチン近くに設置されている
  • 扉付きの箱型が多い
  • 賃貸物件では玄関すぐそばに設置されていることが多い

今すぐ確認すること: 家族全員が「分電盤の場所」を知っているかどうかを確認してください。知らない場合は、今日中に場所を教え、実際に箱を開けて見ておきましょう。

ブレーカーの切り方

分電盤には通常、以下の3種類のブレーカーがあります。

ブレーカーの種類 役割 避難時の操作
アンペアブレーカー(1次側) 全電力の制御 一番上・左のスイッチをOFF
漏電遮断器(中段) 漏電を感知して遮断 通常は操作不要
安全ブレーカー(子ブレーカー) 各部屋・回路の制御 全部OFFにしてからメインをOFF

正しい手順:

  1. まず各部屋の安全ブレーカーをすべてOFFにする
  2. 次に漏電遮断器(中段の大きいスイッチ)をOFFにする
  3. 最後にアンペアブレーカー(一番上)をOFFにする

「めんどくさいからメインだけでいいか」は危険です。 個別のブレーカーが残ったまま停電が復旧した場合、個別回路のブレーカーONで通電が始まります。

避難前チェックリストに組み込む

避難の際に「ブレーカーを切る」を習慣化するために、避難前チェックリストに必ず入れておきましょう。

避難前チェックリスト(例):

  • ガスの元栓を閉める
  • 暖房器具・調理器具の火を消す
  • ブレーカーをすべて切る ← 最重要
  • ドア・窓を閉める
  • 非常用持ち出し袋を持つ

冷蔵庫の扉に貼っておくと、緊急時でも確認しやすいです。

感震ブレーカーで「自動化」する

避難の余裕がない状況や、就寝中に地震が起きた場合に備えて、感震ブレーカーの設置が非常に有効です。

感震ブレーカーとは

感震ブレーカーは、地震の揺れを感知すると自動的にブレーカーを切る装置です。人間が操作しなくても、一定の揺れ(震度5弱〜5強程度)が感知されると自動でブレーカーが落ちます。

種類と価格:

タイプ 特徴 価格目安 設置の難易度
コンセントに差し込むタイプ 設置が簡単・賃貸でも使える 3,000〜5,000円 非常に簡単
分電盤に取り付けるタイプ 全部屋を一括で遮断できる 10,000〜30,000円 工事が必要な場合も
電力会社工事タイプ 最も確実 一部補助制度あり 電力会社に依頼

コンセント差し込みタイプなら今日からでも設置できます。 賃貸でも使えるため、ほとんどの家庭で導入可能です。

自治体の補助制度を活用

東京都・神奈川県・大阪府など多くの自治体で、感震ブレーカーの購入・設置に対する**補助制度(1,000〜数万円の補助)**があります。お住まいの自治体のホームページで「感震ブレーカー 補助」と検索してみてください。

日頃からできる通電火災予防の習慣

感震ブレーカーとブレーカー操作の知識に加えて、以下の日常習慣も通電火災予防に効果的です。

1. 電気ストーブは転倒防止機能付きのものを選ぶ 転倒時に自動で電源が切れる機能(転倒オフ機能)がある製品を選ぶ。

2. タコ足配線・傷んだコードを避ける コードが傷んでいると、揺れで断線・スパークが起きやすくなります。定期的に確認しましょう。

3. 家電は使わない時にコンセントを抜く習慣 特に外出・旅行時は、使用しない家電のコンセントを抜いておくと、万が一の時に安全です。

対策 効果 コスト
避難前のブレーカー切断 通電火災を確実に防ぐ 0円
感震ブレーカーの設置 自動で遮断・人間の操作不要 3,000〜30,000円
転倒オフ機能付き暖房器具 電源が自動で切れる 製品選択の工夫
コードの定期点検 断線・スパークリスクを下げる 0円

まとめ

  1. 通電火災は地震後の火災の50〜60%以上を占める——「揺れ中の火の不始末」ではなく「復旧時の通電」が主な原因
  2. 分電盤の場所を今すぐ家族全員で確認し、「避難前はブレーカーをすべて切る」をルール化する
  3. ブレーカーは「子ブレーカー→漏電遮断器→アンペアブレーカー」の順に切るのが正しい手順
  4. 感震ブレーカー(3,000〜5,000円のコンセントタイプ)を設置すると、自動で遮断してくれる
  5. 転倒オフ機能付き暖房器具・コードの定期点検・不使用時のコンセント抜きも有効な日常対策

暮らしとお金のカフェでは、生活のあらゆる場面で役立つ情報をやさしくお届けしています。ぜひ他の記事もご覧ください。

暮らしとお金のカフェ 編集部

副業・節税・フリーランス・資産形成の実践的な情報を発信。暮らしとお金をもっとよくするために、やさしい言葉で情報をお届けします。

関連記事