配当金の受け取り方と税金の仕組み
配当金の受け取り方法は複数あります。税金の仕組みとNISAとの組み合わせ方を正しく理解しましょう。
✓この記事でわかること
配当金の受け取り方法は複数あります。税金の仕組みとNISAとの組み合わせ方を正しく理解しましょう。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。お金の基礎知識を、難しい言葉なしでやさしく解説します。
「配当金の受け取り方なんて、証券口座に入ってくるだけじゃないの?」——実は、配当金の受け取り方法には複数の選択肢があり、どれを選ぶかによってNISAの非課税メリットを受けられるかどうかが変わります。特に「NISA口座で高配当株を持っているのに、設定を間違えていて非課税にならなかった」という事例もよく聞きます。今日はこの重要なポイントをしっかり解説します。
配当金の受け取り方法は3種類ある
日本の上場株式の配当金には、3つの受け取り方法があります。
方法1:株式数比例配分方式(証券口座受け取り)
特徴: 保有している証券会社の口座に直接入金される方式
- NISAの非課税メリットを受けられる唯一の方法
- 特定口座(源泉徴収あり)でも自動的に処理される
- 振込みの手続き不要。自動的に入金される
注意点: NISA口座の配当を非課税にするには、必ずこの方式を選択する必要があります。これを選ばないと、NISA口座の株から受け取った配当金でも税金が引かれてしまいます。
方法2:配当金領収証方式(郵便局窓口受け取り)
特徴: 配当金領収証が郵送され、ゆうちょ銀行・郵便局の窓口で受け取る方式
- 昔からある伝統的な受け取り方法
- NISAの非課税にはならない(税金が引かれる)
- 郵便局の窓口に行く必要があり、手間がかかる
現在の使いどころ: 証券口座を持っていない場合や、高齢者で口座管理が難しい場合のみ。オンライン証券を使っている現代の投資家には向かない方法です。
方法3:登録配当金受領口座方式(指定銀行口座受け取り)
特徴: 事前に指定した銀行口座に振り込まれる方式
- 銀行口座に直接入金されるので管理しやすい
- NISAの非課税にはならない(税金が引かれる)
- 複数の証券会社に口座がある場合でも、1つの銀行口座で受け取れる
まとめると:
| 受け取り方法 | NISA非課税 | 使い勝手 |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式 | ○ 非課税になる | 自動入金で楽 |
| 配当金領収証方式 | × 課税される | 郵便局に行く必要あり |
| 登録配当金受領口座方式 | × 課税される | 指定口座に入金 |
配当金の受け取り方式の設定・変更方法
現在どの方式になっているかは証券会社のマイページで確認できます。
設定方法(証券会社共通):
- 証券会社にログイン
- 「口座管理」「お客様情報」などのメニューへ
- 「配当金受取方式」の項目を確認・変更
変更の反映タイミング: 変更申請は各企業の権利確定日の前に完了する必要があります。変更が間に合わない場合は次回の配当から適用されます。
配当金にかかる税金の詳細
特定口座(源泉徴収あり)の場合
証券会社が自動的に税金を差し引いて配当金を受け取れます。
| 税目 | 税率 |
|---|---|
| 所得税 | 15% |
| 復興特別所得税 | 0.315% |
| 住民税 | 5% |
| 合計 | 約20.315% |
例: 配当金10,000円 → 手取り約7,969円(約2,031円が税金)
NISA口座での配当は非課税
NISA口座(新NISA成長投資枠)で保有する株の配当金は、全額非課税です。
条件: 「株式数比例配分方式」を選択していること(これが非常に重要!)
非課税の効果(年間配当40万円の場合):
| 税金 | 手取り | |
|---|---|---|
| 通常口座 | 約8.1万円 | 約31.9万円 |
| NISA口座 | 0円 | 40万円(全額) |
差額は年間約8万円。20年続けると約160万円の税負担の差になります。
確定申告で税金を取り戻せる場合
課税所得が低い方(目安:695万円以下)は、配当金を「総合課税」で確定申告することで「配当控除」を受け、税金の一部を取り戻せます。
総合課税が有利になる目安:
- 課税所得695万円以下 → 総合課税(配当控除)が有利
- 課税所得695万円超 → 申告不要(源泉徴収のまま)または申告分離課税が有利
米国株・海外ETFの配当と二重課税
注意点: 米国株やVYMなどの米国ETFの配当金は、米国で10%の税金が引かれた後、日本でさらに約20.315%の税金が引かれます(二重課税)。
NISA口座でも、米国側の10%課税は免除されません(NISA非課税は日本側の税のみ)。
外国税額控除: 確定申告をすることで、二重に課税された米国の10%分を日本の税金から控除できる場合があります(特定口座では自動的に行われないため、確定申告が必要)。
配当金の受け取りを最適化するチェックリスト
- 証券会社の「配当金受取方式」を「株式数比例配分方式」に設定している
- NISA口座で高配当株・ETFを購入している
- 特定口座(源泉徴収あり)で管理している
- 課税所得が低い場合、確定申告で配当控除を検討している
- 米国株を持っている場合、外国税額控除を検討している
まとめ
- 配当金の受け取り方法は「株式数比例配分方式」「配当金領収証方式」「登録配当金受領口座方式」の3種類
- NISA非課税にするには「株式数比例配分方式」の選択が絶対条件
- 配当金には約20.315%の税金がかかるが、NISA口座内は完全非課税
- 課税所得が低い方は確定申告で配当控除を使えば節税できる可能性がある
- 証券会社の設定確認を今すぐ行い、NISA口座の配当が正しく非課税になっているか確認を
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