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出汁の取り方3パターンを使い分ける

暮らしとお金のカフェ 編集部

和食の基本は出汁にあります。本格・時短・お湯出しの3パターンを覚えれば、平日の汁物と煮物の味が一気に格上げされます。

この記事でわかること

和食の基本は出汁にあります。本格・時短・お湯出しの3パターンを覚えれば、平日の汁物と煮物の味が一気に格上げされます。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。

「味の素を入れるより本物の出汁を使いたいけど、難しそう」「毎回昆布と鰹節を買うのは大変」——和食の基本である出汁は、敷居が高いと思われがちです。でも3つのパターンを使い分けるだけで、平日も休日もおいしい出汁が取れます。

出汁を自分で取るメリット

市販のだしの素・顆粒だしは便利ですが、塩分量が多いものや添加物が含まれるものもあります。自分で取った出汁は塩分コントロールができ、素材の旨味がそのまま出るため、料理全体の味の底上げになります。

出汁の種類と特徴:

出汁の種類 主な旨味成分 向いている料理
昆布 + 鰹節(合わせ) グルタミン酸 + イノシン酸 吸い物・茶碗蒸し
鰹節のみ イノシン酸 味噌汁・うどんつゆ
煮干し イノシン酸 味噌汁(こくのある風味)
昆布のみ グルタミン酸 精進料理・野菜の煮物
干し椎茸 グアニル酸 煮物・中華風スープ

昆布とかつお節の組み合わせが「最強の出汁」と言われるのは、異なる旨味成分が掛け算で美味しさを増幅させる(旨味の相乗効果)からです。単独の場合の8倍の旨味を感じるという実験結果があります。

パターン1:本格・一番出汁(休日向け)

水1Lに対して昆布10g・鰹節20gを使う本格版です。澄んだ香り高い出汁に仕上がります。

手順(所要時間:約40分):

  1. 水1Lに昆布10gを入れて30分浸す(冷蔵庫でひと晩浸けるとさらに旨い)
  2. 弱火にかけ、沸騰直前(約60〜70℃)で昆布を取り出す
  3. 火を中火に上げ、沸騰したら鰹節20gを投入
  4. 1〜2分で火を止め、自然に沈むのを1分待つ
  5. ザルやキッチンペーパーで丁寧に濾す

ポイント:

  • 昆布は沸騰させると臭みが出るので沸騰前に必ず取り出す
  • 鰹節は絞らない(絞ると雑味が出る)
  • 取り出した昆布と鰹節は「二番出汁」に使えるので捨てない

二番出汁の取り方: 一番出汁を取った昆布と鰹節を水800mlに入れて火にかけ、沸騰したら弱火で5〜10分煮出す。旨味は一番出汁より劣りますが、味噌汁・煮物・うどんスープに最適です。

パターン2:時短・水出し(平日準備向け)

前日の夜に仕込むだけで、翌朝には使える出汁が完成します。火を一切使いません。

手順(仕込み5分、抽出8〜12時間):

  1. 麦茶ポットや密閉容器に水1Lを入れる
  2. **昆布10g + 鰹節パック1袋(または鰹節10g)**を入れる
  3. 冷蔵庫に一晩(8〜12時間)置く
  4. 翌朝、昆布と鰹節を取り出して完成

水出しのメリット:

  • 火を使わないので夏でも楽
  • 低温でゆっくり旨味が出るため、雑味が少なくすっきりした味
  • 冷蔵庫で3〜4日保存できる
  • 朝の味噌汁が「仕込みゼロ」で作れる

バリエーション: 昆布のみの水出しなら、精進料理・野菜スープ・炊き込みご飯の水として最適です。冷蔵庫で1週間保存できます。

パターン3:即席・だしパックとお湯(忙しい日向け)

完全に手作りにこだわらなくていい日は、だしパックを活用することで市販の顆粒だしより格段に美味しい出汁が手軽に作れます。

だしパックの使い方:

  1. 沸騰した湯500〜800mlにだしパック1袋を入れる
  2. 弱火で3〜5分煮出す
  3. パックを取り出して完成

おすすめのだしパック:

ブランド 特徴 価格帯
茅乃舎(かやのや) 国産素材・無添加・本格的な風味 やや高め(1袋50〜60円)
にんべん 老舗鰹節メーカーの安定品質 標準的(1袋30〜40円)
ヤマキ スーパーで手軽に買える・コスパ良 手頃(1袋20〜30円)

顆粒だしとの使い分け:

顆粒だし(ほんだし等)は時短には最強ですが、塩分が多く含まれるため「出汁ではなく調味料」として使うのが正確な認識です。出汁を「素材の旨味」として使いたい場合は、だしパックまたは自分で取った出汁を活用しましょう。

3パターンの使い分け表

どの場面でどのパターンを使うか迷ったときの参考にしてください。

場面 おすすめパターン 理由
休日のご馳走料理・吸い物 パターン1(本格) 香りと味を最大限に引き出す
平日の朝の味噌汁 パターン2(水出し) 前日仕込みでほぼ手間ゼロ
急いでいる平日夕食 パターン3(だしパック) 5分以内に出汁が完成
離乳食・薄味が必要なとき パターン1または2 無添加で旨味だけを使える
大量に作りたいとき パターン2(大きい容器で仕込む) まとめて作れる

「全部本格」を目指さないことが長続きするコツです。

平日はパターン3、週末はパターン1というメリハリをつけることで、出汁文化を無理なく日常に取り入れられます。

出汁を活かした簡単レシピ2選

取った出汁の使い道に迷わないよう、すぐ使えるレシピを2つ紹介します。

基本の味噌汁(2人分):

出汁300ml・味噌大さじ1〜1.5・お好みの具材。出汁を沸かして具材を加え、最後に味噌を溶く。この「出汁を先に作る」順序が味の決め手です。

簡単だし巻き卵(2人分):

卵3個・出汁大さじ3・薄口醤油小さじ1。混ぜてフライパンで3〜4回に分けて巻く。市販のだしの素より自家製出汁で作ると、甘みと旨味が全然違います。

まとめ

出汁の取り方3パターンで知っておくべきポイントをまとめます。

  1. 3パターンを使い分ける:本格・水出し・だしパックを場面ごとに使うと無理なく続けられる
  2. 水出しが最もコスパが高い:前日5分仕込むだけで翌日の料理が格段においしくなる
  3. 昆布+鰹節の合わせ出汁が旨味最強:グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果で旨味が8倍になる
  4. 二番出汁まで使い切る:一番出汁の昆布・鰹節は無駄なく二番出汁に活用できる
  5. 全部本格にしなくていい:だしパックで十分おいしい出汁が手軽に作れる

今日からできること:麦茶ポットに昆布と鰹節を入れて冷蔵庫に仕込んでみましょう。明朝には美味しい出汁が完成しています。


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