会社の福利厚生を使い倒す節税術|見落としがちな社員メリット完全活用法
会社員が使える福利厚生・手当・非課税制度を解説。通勤費・住宅手当・家族手当・社宅・健康保険の付加給付など、見落としがちな会社の制度を最大限活用して実質収入を増やす方法を紹介します。
✓この記事でわかること
会社員が使える福利厚生・手当・非課税制度を解説。通勤費・住宅手当・家族手当・社宅・健康保険の付加給付など、見落としがちな会社の制度を最大限活用して実質収入を増やす方法を紹介します。
会社の福利厚生を使い倒す節税術|見落としがちな社員メリット完全活用法
会社員には、給与以外にも実質的に収入を増やせる制度・手当が多数あります。「会社の福利厚生なんて、どうせ大したことないでしょ」と思っている方ほど、実は毎年数十万円分の恩恵を見逃しているかもしれません。この記事では、知っている人だけが得をしている福利厚生の活用術を、カフェでおしゃべりするように丁寧に解説します。
なぜ福利厚生が「節税」になるのか
非課税の仕組みを理解しよう
福利厚生・手当の多くは「非課税」で受け取れます。ここが大きなポイントです。
同じ1万円でも:
年間で計算すると、月1万円の非課税給付は、月1.4万円の課税給与と同じ価値を持ちます。「福利厚生を使う」ことは、実質的な昇給と同じ効果があるのです。
必ず確認すべき手当・制度
1. 通勤手当(交通費)
通勤費は月15万円まで非課税です。
見落としがちなケース:
- 引越しをしたのに通勤費の再申請をしていない
- テレワーク実施日の交通費が正しく反映されていない
- 最新の定期券代ではなく古い金額のまま申請されている
月の通勤費が実際の費用より少なく申請されていると、その差額は事実上「手取りから払っている」のと同じです。必ず毎年、通勤手当の金額が実費と一致しているか確認しましょう。
2. 社宅・住宅手当
社宅(社員寮)の活用: 会社が借りている物件や社員寮を使える場合、市場賃料の1〜3割程度の低い家賃で住めることがあります。仮に市場賃料10万円の物件に3万円で住めるなら、月7万円・年84万円分の実質メリットです。
住宅手当の非課税範囲: 会社から住宅手当として月1〜5万円程度を支給するケースがあります。給与扱いになるものと、一部非課税になるものがあるため、規程を確認しましょう。
自社保有の社宅: 賃貸料相当額(計算方法が税法で定められている)の一定割合を従業員が負担すれば、残りは非課税の経済的利益として受けられます。自社保有社宅は特に節税効果が高いため、制度があれば積極的に活用しましょう。
3. 育児・介護に関する給付
- 育休開始から180日間:給与の67%が支給(社会保険料・税金も免除)
- 181日目以降:給与の50%が支給
- 給付金は非課税のため、手取りベースでは実質8割程度の収入が維持される計算
保育費用補助: 会社によっては提携保育園・企業主導型保育施設を安く利用できます。保育料が月3万円→1万円になれば、年24万円の節約です。
介護休業給付金: 介護休業取得時は給与の67%が最大93日間支給されます。介護と仕事の両立を考えている方は、制度の存在を事前に確認しておきましょう。
4. 健康保険の給付(最も見落とされる)
会社の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合)には様々な給付があります。気づいていない方が非常に多いです。
傷病手当金: 病気・けがで連続4日以上休んだ場合、給与の約2/3が最大1年6ヶ月支給されます。月収30万円なら月20万円が保障される計算で、これは実はかなり手厚い制度です。
出産手当金: 産前42日・産後56日の期間、給与の約2/3が支給されます。育児休業給付金とは別の制度で、出産前後の98日間をカバーします。
出産育児一時金: 子ども1人あたり50万円(2023年4月から増額)。受け取り忘れる方はいないと思いますが、直接支払制度を使えば病院での窓口支払いが減額されます。
高額療養費制度: 1ヶ月の医療費が自己負担上限額を超えた場合、超過分が払い戻されます。
標準的な自己負担上限額(年収約370万〜770万円の方):月約8万7,430円
付加給付(健保組合): 大企業の健康保険組合には独自の付加給付制度があります。例えば「月の自己負担が2万円を超えた分を還付する」という会社もあります。高額の医療費がかかった際に大きな助けになります。
5. 財形貯蓄制度
一般財形: 目的を問わない積立貯蓄。財形手当が出る会社も。 財形住宅: 住宅購入を目的とした積立。条件を満たすと利子が非課税。 財形年金: 老後資金を目的とした積立。条件を満たすと利子が非課税。
財形貯蓄は「給与天引きで強制的に積み立てる」ため、貯金が苦手な方にも向いています。会社によっては財形奨励金(一定額を上乗せ)がつくケースも。
6. 確定拠出年金(企業型DC・選択制DC)
マッチング拠出: 会社の掛金に自分の掛金を追加できる制度です。自己負担分は全額所得控除になります。年収500万円の方が月1万円追加拠出すると、年間で所得税・住民税合わせて約3万6,000円の節税効果があります。
選択制DC: 給与の一部をDC掛金に振り替えることで、社会保険料と税金の節約になります。ただし、将来の年金・保険給付に影響する可能性もあるため、制度の詳細を確認してから判断しましょう。
7. 資格取得・自己啓発支援
多くの会社には、資格取得費用・スクール費用の補助制度があります。これを活用しないのは宝の持ち腐れです。
活用できるものの例:
- 業務関連資格の受験料補助(合格報奨金がある会社も)
- 英語・語学学習費用補助
- eラーニング・オンライン講座の費用補助(Udemy・Coursera等)
- 大学院進学費用補助(MBAなど)
年間補助額の目安:
- 中小企業:年1〜5万円
- 大企業:年5〜30万円(会社によっては無制限のケースも)
副業や転職に活かせるスキルアップも、会社の補助を使えば実質無料で実現できます。
福利厚生サービスの活用
ベネフィットステーション・リロクラブ等
大手企業では「ベネフィットステーション」「リロクラブ」「WELBOX」などの外部福利厚生サービスを契約していることがあります。
使えるサービスの例:
- 映画・テーマパーク・スポーツ観戦の割引チケット(通常料金の20〜50%オフ)
- ホテル・旅館の優待価格(公式サイトより15〜30%安い)
- スポーツジムの会員費優待
- 引越し業者の割引
- 人間ドック・健康診断の割引
- 育児用品・介護用品の優待購入
利用していない方は今すぐ会社のイントラページか総務部に「福利厚生サービスはどこで確認できますか?」と聞いてみてください。ほとんどの会社でポータルサイトのURLを教えてもらえます。
社員食堂・食事補助の節税効果
社員食堂の活用: 市場価格の50〜70%程度で食事できる場合が多く、毎日利用すれば年間5〜15万円の節約になります。外食や弁当と比べて栄養バランスも整いやすいため、健康面でも合理的な選択です。
食事補助の非課税範囲: 会社が食事補助として「月3,500円(税別)以下」を負担し、かつ従業員も一定額を負担している場合は非課税で受けられます。
活用チェックリスト
自分が使えているか、今すぐ確認してみましょう。
- 通勤費を正確な金額で申請している
- 住宅手当・社宅制度の内容を調べた
- 会社の健保組合の付加給付・独自給付を確認した
- 企業型DC・マッチング拠出を活用している(または検討した)
- 資格取得・自己啓発補助の制度を調べた
- 福利厚生サービス(ベネフィットステーション等)のポータルにログインした
- 社員食堂・食事補助を活用している
知らないと損する「隠れた手当」を発掘する方法
就業規則・福利厚生規程を読む
会社には「就業規則」と「福利厚生規程」があり、全ての制度が記載されています。入社時に渡されたまま読んでいない方がほとんどですが、1時間読むだけで年間数万円〜数十万円の恩恵を発見できます。
読む場所:
- 総務・人事部のイントラページ
- 就業規則のPDF(入社時に配布されたもの)
- 社内の掲示板・ポータルサイト
人事部・総務部に直接聞く
「使えている制度を教えてください」と人事に聞くのは恥ずかしいことではありません。人事担当者の仕事のひとつは「従業員が制度を使いやすいよう案内すること」なので、喜んで答えてくれます。
まとめ
会社の福利厚生は「知っている人だけが得する制度」です。
今日から実践できるアクション:
- 今日: 会社のイントラで福利厚生ページを開く
- 今週中: 就業規則・福利厚生規程を1時間かけて読む
- 今月中: 使えていない制度を3つ特定して活用する
- 来月: DC・マッチング拠出など長期制度を人事に確認する
知らなかったでは損するだけです。今日少し時間を取って、自社の制度を確認してみてください。必ず「これ、使えていなかった!」という制度が1つは見つかるはずです。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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