カレンダーブロッキングで深い集中時間を作る
カレンダーブロッキングは、集中作業の時間を予定としてブロックする手法です。会議に侵食されない深い仕事の確保方法を紹介します。
✓この記事でわかること
カレンダーブロッキングは、集中作業の時間を予定としてブロックする手法です。会議に侵食されない深い仕事の確保方法を紹介します。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。今日は仕事をもっとうまく回すためのヒントをお届けします。
「1日が終わったのに、なんか肝心な仕事が全然進んでいない…」という感覚、ありませんか?会議・対応・確認作業でバタバタしているのに、本当にやりたい重要な仕事が後回しになってしまう。これは意志の問題ではなく、時間の設計ができていないことが原因です。
その解決策が「カレンダーブロッキング」です。
なぜ集中時間が消えていくのか
現代のビジネスパーソンが1日に受け取る情報量は、江戸時代の1年分に相当するとも言われます。メール・Slack・会議依頼が絶え間なく降ってくる環境では、意識的に守らないと集中時間は消えていきます。
集中時間が消える3つの原因:
- 会議が空き時間を埋めていく:「あの時間空いてるじゃないですか」で、気づいたら会議だらけになる
- メール・Slackの都度対応:着信のたびに返信していると、集中が細切れになる
- 重要な仕事を後回しにする:緊急度は低いが重要な仕事は「後でやろう」が積み重なる
結果として「1日5〜6時間が会議で、実作業は朝晩の残り時間だけ」という状態になりがちです。30分の空き時間では、深い思考は始められません。
カレンダーブロッキングとは
カレンダーブロッキングとは、集中作業の時間をGoogleカレンダー等に「予定」として事前登録してしまう手法です。
「予定を入れる」という行動は、通常は他人との会議や約束のために使います。しかし「自分との約束」も同様にカレンダーに入れることで、その時間が守られるようになります。
カレンダーブロッキングの仕組み:
普通の場合:
[空き時間] → 会議依頼が来る → 会議で埋まる
カレンダーブロッキングの場合:
[集中ブロック] → 会議依頼が来ても「この時間は埋まっています」と断れる
カレンダーブロッキングの具体的な設定方法
ステップ1:1週間の「理想の1日」を設計する
まず「自分にとっての理想的な1週間」を紙に書き出します。
設計の例:
| 時間帯 | 活動 | 理由 |
|---|---|---|
| 8:00〜10:00 | 最重要作業(集中ブロック) | 朝が最も集中力が高い |
| 10:00〜12:00 | 続きの仕事 or 会議可能時間 | 集中力が維持できる時間帯 |
| 12:00〜13:00 | 昼食・完全休憩 | 午後の集中力のための充電 |
| 13:00〜15:00 | 会議・打ち合わせ | 午後は対話型業務が向いている |
| 15:00〜17:00 | 事務・メール・集中ブロック2 | 細かい作業向き |
ステップ2:カレンダーにブロックを入れる
Googleカレンダーの場合:
- 毎日繰り返しの「集中作業」予定を作成する
- カラーコードを決める(例:青=集中、緑=会議、黄=事務)
- 共有カレンダーなら「予定あり」と表示されるよう設定する
1週間のカレンダー例:
| 時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8:00〜10:00 | 🟦集中 | 🟦集中 | 🟦集中 | 🟦集中 | 🟦集中 |
| 10:00〜12:00 | 🟩会議可 | 🟩会議可 | 🟦スキルアップ | 🟩会議可 | 🟩会議可 |
| 13:00〜15:00 | 🟩会議 | 🟩会議 | 🟩営業 | 🟩会議 | 📊週次レビュー |
| 15:00〜17:00 | 🟨事務 | 🟦集中2 | 🟦集中2 | 🟨事務 | 🗓️来週の計画 |
ブロッキングが機能する3つのポイント
ポイント1:「予定名」を具体的にする
「作業」ではなく「〇〇プレゼンの資料作成」「〇〇ブログ3本分の執筆」のように具体的な名前をつけると、その時間に何をすべきかが明確になり、迷わずに始められます。
ポイント2:ブロックの長さは90〜120分が適切
人間の集中力は約90分で一つのサイクルを持つとされています(ウルトラディアンリズム)。90〜120分のブロックを作り、終わったら15〜20分休憩するサイクルが生産性を最大化します。
| ブロック時間 | 適性 |
|---|---|
| 30分以下 | 深い思考には不十分。事務処理向き |
| 90〜120分 | 深い集中に最適。創作・分析・執筆向き |
| 3時間以上 | 疲労が溜まりやすい。適宜休憩を |
ポイント3:通知をオフにする
ブロッキングした時間帯は、スマホ・PCの通知を完全にオフにします。通知が1回来るだけで、集中を取り戻すのに23分かかるという研究があります(カリフォルニア大学の研究)。
集中ブロック中の「やらないこと」リスト:
- メールのチェック(緊急でない限り)
- Slack・Chatworkの返信
- SNSの閲覧
- 別のタスクへの切り替え
チームへの「集中時間」の共有方法
個人で使う分には問題ありませんが、チームで仕事をしている場合は「この時間は集中しています」と周囲に伝えることが大切です。
チームへの伝え方の例:
「毎日午前9時〜11時は集中作業の時間にしています。
この時間帯の会議依頼・Slack返信は、原則11時以降に対応します。
緊急の場合は電話してください。」
最初は「急に何?」と戸惑われることもありますが、1〜2週間続けると周囲も理解してくれます。むしろ「仕事への真剣さ」として好印象を持たれることが多いです。
Googleカレンダーの設定:
- 「集中作業中」のブロックを「このイベントに参加できない(ビジー)」に設定する
- 共有カレンダーで周囲から「埋まっている時間」として見えるようにする
よくある失敗と対処法
| 失敗パターン | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ブロック時間に結局メールを見てしまう | 通知設定が不十分 | 機内モード or SNSブロッカーアプリを使う |
| 会議依頼を断れない | 「断ると悪い」という心理 | 代替時間を提案(「この時間ならOKです」) |
| ブロックを入れても他の用事をしてしまう | タスクが不明確 | ブロック名に具体的なタスク名を入れる |
| 週の中盤でブロックが崩れる | 修正する習慣がない | 週次レビューで翌週のブロックを設定し直す |
まとめ
カレンダーブロッキングのポイントを5つにまとめます。
- 集中作業の時間をGoogleカレンダーに「予定」として事前登録する(自分との約束を可視化する)
- 朝の時間帯(8〜10時)を最重要作業のブロックとして確保する(集中力が最高の時間帯)
- ブロック時間は90〜120分が最適(人間の集中力のサイクルに合わせる)
- ブロック時間中は通知を完全にオフにする(23分の集中回復コストを避ける)
- チームに「この時間帯は集中中」と共有する(周囲も合わせてくれるようになる)
まず今日、明日の午前中に「集中ブロック:2時間」をカレンダーに入れてみましょう。その2時間で何を終わらせるかを決めてから始めることが大切です。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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