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マンション防災のポイント5つ

暮らしとお金のカフェ 編集部

マンションには戸建てとは違う防災ポイントがあります。エレベーター・水・トイレ・共用部・住民間連携の5点で、上手く備えれば安心して暮らせます。

この記事でわかること

マンションには戸建てとは違う防災ポイントがあります。エレベーター・水・トイレ・共用部・住民間連携の5点で、上手く備えれば安心して暮らせます。

こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。日々の暮らしをちょっとよくするためのヒントを紹介します。

マンション(集合住宅)での防災は、一戸建てとは異なる考え方が必要です。多くの人が共同で利用する設備・構造上の特性・近隣との関係——これらを理解した上で備えることで、災害時の安全が大きく変わります。

今回はマンション特有の5つの防災ポイントと、具体的な備え方を解説します。

マンション防災が一戸建てと異なる理由

マンションには一戸建てにはない特有の課題があります。

課題 具体的な問題
縦の移動 高層階は停電でエレベーターが止まり、階段での移動が必要
水の供給 電気ポンプで水を上げているため、停電で水も止まる
トイレ 断水・配管損傷時にトイレが使えなくなる
脱出経路 非常口・避難ハッチの場所を平時から把握していない人が多い
住民間の連携 顔も名前も知らない隣人が多く、助け合いが難しい

これらの課題を1つずつ対策することが、マンション防災の本質です。

ポイント1:エレベーター停止に備える

大きな地震では、エレベーターが自動停止します。長期間の停電では復旧まで数日〜1週間以上かかることもあります。

高層階(6階以上)の住民が特に注意すること:

  • 水・食料・日用品を最低7日分備蓄する(外出・買い出しができない前提で)
  • 段ボール1箱・大きなバッグを使って「一度に多く持ち帰れる」習慣をつける
  • 薬・医療機器(インスリン等)は余裕を持って準備する
  • 避難が必要な場合は「階段を使った降りる練習」が役立つ(防災訓練で体験を)

実際にやっておくべき確認事項:

  • 自分の階から避難階段・非常口までのルートを歩いて確認する
  • 停電時に非常灯がどこにあるかを確認する
  • 高齢者・障害者など階段を使えない方の部屋を把握しておく(自治会名簿等)

ポイント2:給水ポンプ停止対策

マンションの多くは「加圧給水ポンプ」で水道水を上の階まで供給しています。停電すると、このポンプが止まり、水が出なくなります。

水の備蓄量の目安:

用途 1人1日の目安
飲料水 2〜3リットル
調理用 1〜2リットル
衛生(手洗い等) 1〜2リットル
トイレ流し 5〜10リットル
合計 10〜17リットル

7日分備蓄するには、1人あたり70〜120リットル。2人家族なら140〜240リットルが必要です。

現実的な備蓄方法:

  • 2リットルペットボトルを10〜15本程度備蓄(飲料水のみ)
  • トイレ用の水はお風呂に常に水を溜めておく習慣(地震直後に水道から流してしまわず、溜めておく)
  • 給水所(自治体が設置)の場所を平時に確認しておく

ポイント3:トイレ問題に備える

マンション防災で特に見落とされがちなのがトイレ問題です。

断水の場合はもちろん、地震で建物の配管が損傷すると、水を流せる状態でも「水を流してはいけない」ことがあります(排水管が詰まり、下の階に汚水が漏れる)。

最初にやること:地震後は管理組合の確認を待つ
マンションでは「配管が安全かどうか」の確認が取れるまでトイレを使ってはいけない場合があります。管理組合・管理会社の指示に従いましょう。

備えるべきもの:簡易トイレ(携帯トイレ)

  • 1人1日平均5〜8回のトイレ使用
  • 7日分なら35〜56回分が必要
  • 価格目安:50回セット1,000〜2,000円

おすすめの保管場所: トイレ収納の中が最も使いやすい。いざというとき迷わず取り出せる場所に置いておきましょう。

ポイント4:共用部・脱出経路の確認

マンションの防災設備や脱出経路を、平時から把握しておくことが重要です。

確認しておくべきポイント:

  1. 非常口・非常階段の場所:各フロアの非常口の位置と、1階・地上までのルート
  2. 避難ハッチの場所:ベランダにある避難ハッチ(下の階への脱出口)の場所と使い方
  3. 消火器の場所:各フロアの消火器の設置場所
  4. 防災倉庫の場所:マンション共有の防災グッズ(発電機・水など)の保管場所
  5. 非常用電源:管理室・共用部の非常用電源の有無と使い方

マンション全体の防災設備を知る方法:
管理組合の防災マニュアルを確認するか、管理会社に「防災設備の確認をしたい」と申し出ると教えてもらえます。

ポイント5:住民間の連携を作る

マンション防災で最も難しく、かつ最も重要なのが「住民間のつながり」です。

阪神淡路大震災・東日本大震災のデータでは、被災後に助け合い・救出をしたのは多くが「近隣住民」でした。消防・警察・自衛隊が到達する前に、近隣の人が命を助けるケースが非常に多かったのです。

マンションでできる住民間連携:

最低限やること:

  • 直接隣の部屋の住人に顔を覚えてもらう(挨拶から始める)
  • 管理組合・自治会の存在を確認し、連絡先を知る

できればやること:

  • 年1〜2回の防災訓練に参加する
  • 「自分が使えるスキル・道具(医療・工具・外国語)」を自治会に登録する
  • 高齢者・障害者・乳幼児がいる家庭の情報を把握する(個人情報の取り扱いに注意)

リーダー不在でも動ける「地区防災計画」:
国土交通省が推奨する「地区防災計画」の制度を活用すれば、マンション単位で簡単な防災マニュアルを作れます。管理組合で検討してみましょう。

マンション防災チェックリスト

以下のチェックリストで、現在の備えを確認しましょう。

1週間備蓄: □ 飲料水7日分(1人2〜3L×7日)
□ 食料7日分(レトルト・缶詰・アルファ米等)
□ 簡易トイレ7日分(1人5〜8回/日×7日)
□ 常備薬・処方薬(2週間分以上)

エレベーター停止対策: □ 階段の場所・非常口を歩いて確認済み
□ 高層階の場合、外出なしで過ごせる7日分の備蓄

情報・連絡: □ 家族の連絡先を紙で保管
□ モバイルバッテリー(10,000mAh以上)を常に充電済み
□ 最寄りの避難所の場所を把握済み

住民連携: □ 隣の部屋の住人の顔を知っている
□ 管理組合・自治会の連絡先を知っている

まとめ

マンション防災は「一戸建てとは違う課題」への対応が重要です。

  • エレベーター停止を前提に、7日分の備蓄を高層階ほど多く準備する
  • 給水ポンプ停止に備えて飲料水備蓄+お風呂の水溜めを習慣化する
  • 簡易トイレは最低7日分(1人35〜56個)を備える
  • 非常口・避難ハッチ・消火器の場所を歩いて確認しておく
  • 近隣住民との最低限のつながりが、災害時の命に直結する

今週末、まずマンションの階段と非常口を一度歩いて確認することから始めましょう。


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