AIで議事録作成を自動化する実践ガイド
会議の録音をAIに渡すだけで議事録が完成する時代です。ツールの選び方と実践的な使い方を紹介します。
✓この記事でわかること
会議の録音をAIに渡すだけで議事録が完成する時代です。ツールの選び方と実践的な使い方を紹介します。
こんにちは、暮らしとお金のカフェへようこそ。デジタルツールを賢く使って、毎日の作業をもっとスマートに。
「会議が終わったら議事録を30分で作らないといけない」「会議中に発言しながらメモも取るのが大変」——多くのビジネスパーソンが共感する悩みです。議事録作成は「重要だけど時間がかかる作業」の代表格。AIを使った議事録自動化で、この時間を劇的に短縮できます。しかも質は上がります。
AI議事録の仕組みを理解する
AI議事録は「音声→文字起こし→整形・要約」の3段階で動作します。
Step 1:音声録音 会議をスマートフォンや録音デバイスで録音、またはWeb会議ツールの録画機能を使う。
Step 2:AI文字起こし 録音ファイルをAI文字起こしツールに入力。精度の高いAIが日本語をテキスト化します。
Step 3:AIで整形・要約 文字起こしテキストをChatGPTなどに渡して「決定事項・アクション・担当者・期限」を抽出。
この3段階で、かつて30〜60分かかっていた議事録作成が5〜10分に短縮されます。
| 作業 | 従来(手作業) | AI活用 |
|---|---|---|
| 文字起こし | 録音を聴き直しながら手入力(30〜60分) | AI自動処理(5〜10分) |
| 要点整理 | 重要事項をピックアップ(15〜30分) | AIが自動抽出(2〜3分) |
| 議事録フォーマット | 整形・清書(15〜20分) | プロンプトで指定(2〜3分) |
| 確認・共有 | 出席者への確認(数時間〜翌日) | 即日共有が可能 |
AI文字起こしツールの選び方
①Notta(日本語に最も強い)
日本語の文字起こし精度が高く、リアルタイム変換機能もあります。
特徴:
- 日本語・英語・中国語など多言語対応
- リアルタイム文字起こし(会議中にテキストが表示される)
- 録音ファイルのアップロードも可能
- 自動要約機能搭載
- スピーカー識別機能(誰が話したか区別する)
料金:
- 無料:月120分まで
- Pro:月1,200円〜(無制限・高度な機能)
こんな人におすすめ: 日本語の会議が多い人。精度の高い日本語文字起こしを求める人。
②Otter.ai(英語会議に強い)
英語の文字起こし精度が非常に高く、Zoomなど主要Web会議ツールと統合できます。
特徴:
- 英語の精度が業界トップクラス
- ZoomやMicrosoft Teamsと自動連携
- 会議終了後に自動でサマリーを生成
- メンバー間でリアルタイム共有可能
料金:
- 無料:月300分
- Pro:月$16.99〜
こんな人におすすめ: 英語での会議・打ち合わせが多い人。外資系企業・グローバルチームの人。
③Google Meet + Gemini(Googleユーザーに最適)
Google Workspaceを使っている組織では、Meetに文字起こし・要約機能が統合されています。
特徴:
- 追加ツール不要でMeet内で使える
- 会議後に自動でまとめが生成される
- Googleドキュメントへの自動保存
料金:
- Google Workspace Business Standard以上のプランで利用可能
④Whisper(ローカル処理・機密情報向け)
OpenAIが公開しているオープンソースの音声認識AIを、自分のパソコンで動かします。
特徴:
- 完全オフライン処理(音声データが外部に出ない)
- 機密性の高い会議に向いている
- 技術的なセットアップが必要
こんな人におすすめ: セキュリティ要件が厳しい企業・医療・法律・行政関係の会議に使いたい人。
実践フロー:議事録を10分で作る手順
フロー①:Nottaを使ったリアルタイム議事録
- Nottaアプリを起動し「新規録音」を開始
- 会議中にリアルタイムで文字起こしが進む
- 会議終了後に「自動要約」ボタンをタップ
- 要約を確認・修正して共有
フロー②:録音ファイルをアップロードして議事録化
- スマートフォンのボイスレコーダーで会議を録音
- Nottaにファイルをアップロード(数分で文字起こし完了)
- 文字起こしテキストをChatGPTにコピー
- 以下のプロンプトで整形を依頼
議事録整形プロンプト:
以下の会議の文字起こしテキストから、
議事録を作成してください。
形式:
1. 会議の概要(1〜2行)
2. 決定事項(箇条書き)
3. 主な議論のポイント(箇条書き)
4. アクションアイテム(「担当:○○、期限:○日まで」形式で)
5. 次回会議で継続議論すべき事項
文字起こしテキスト:[貼り付ける]
フロー③:Web会議ツールの録画機能を活用
ZoomやTeamsには「会議録画」機能があります。録画ファイルをNottaにアップロードするか、音声部分だけ抽出してWhisperで処理する方法もあります。
Zoom録画から議事録を作る流れ:
- Zoom会議を録画(クラウド録画またはローカル録画)
- 録画ファイル(mp4)をNottaにアップロード
- 文字起こし完了後、ChatGPTで整形
議事録の品質を上げるプロンプト
文字起こしの精度が完璧でない場合でも、ChatGPTに渡す際に指示を工夫することで品質が上がります。
品質向上プロンプト:
以下の文字起こしテキストには誤りが含まれる場合があります。
文脈から判断して、明らかに変な箇所は適切に修正してください。
その上で議事録を作成してください。
会議のテーマ:[テーマを伝える]
出席者:[名前を伝えると話者の識別精度が上がる]
文字起こし:[貼り付ける]
アクションアイテムに特化したプロンプト:
以下の会議記録から、
アクションアイテムのみを抽出してください。
形式:
| No. | アクション内容 | 担当者 | 期限 | 優先度 |
記録:[貼り付ける]
機密情報の取り扱い注意
議事録作成にAIを使う際、機密情報の扱いに注意が必要です。
外部AIサービスへのアップロード前に確認すること:
- 顧客の個人情報・社外秘情報が含まれていないか
- 競合他社に知られると困る戦略情報が含まれていないか
- 個人の評価・給与・人事情報が含まれていないか
対策:
- 機密性の高い会議はWhisper(ローカル処理)を使う
- 企業向けプラン(Microsoft Copilot等)を使う
- 固有名詞・金額をマスキングしてからAIに渡す
議事録自動化の導入ステップ
個人での導入(すぐできる):
- Nottaの無料プランをインストール
- 次の社内会議で試してみる
- 試して良かったら同僚に紹介
チーム・部署への展開(1か月〜):
- 管理職に「コスト削減・品質向上」の効果を数字で示す
- 部署で共通のツール・フォーマットを決める
- 機密情報の取り扱いルールを決める
まとめ
- AI議事録は「録音→文字起こし→整形」の3ステップで、30〜60分の作業が5〜10分に短縮できる
- 日本語の会議には**Notta(月120分まで無料)**が最もおすすめ。英語会議にはOtter.ai
- Google WorkspaceユーザーはMeet + Geminiで追加ツールなしで議事録機能が使える
- 機密性が高い会議は**Whisper(ローカル処理)**を使うか、外部AI利用前に情報をマスキングする
- 文字起こしをChatGPTで整形する際は「決定事項・アクション・担当者・期限の抽出」を指示すると使える議事録になる
まず次の会議でNottaを試してみましょう。議事録作成の時間が劇的に変わる体験が、AI活用習慣の始まりになります。
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暮らしとお金のカフェ 編集部
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